リレーコラム2024

子どもの無断課金にご注意ください  弁護士 安原千尋
 小中学生のお子さんが、保護者に無断でオンラインゲームに多額の課金をしてしまうという相談が増えています。

 オンラインゲーム上では、もっと強くなりたい、良いアイテムが欲しい、との衝動に駆られやすいですし、目に見える状態でお金が減っていく訳ではないので、多額の課金をしているという感覚が麻痺しがちです。保護者が気づいた頃には、クレジットカードの決済額が数十万円に上っている、というケースも珍しくありません。
 民法上、未成年者が、保護者などの法定代理人の同意を得ずにした契約は、取り消すことができますので、消費生活センターや弁護士が交渉に入って、決済を取り消せる場合もあります。ただし、アカウントの所有者である保護者自身が決済を行ったとみなされる場合や、お子さんが保護者などの同意を得ていることを確認する手続きを経て決済が行われた場合など、必ずしも取り消しができるとは限りません。

 お子さんが携帯電話やタブレット端末を使う場合には、次のことに十分気をつけていただきたいと思います。

1 保護者のスマホなどで遊ばせる場合は、保護者のアカウントは必ずログオフしましょう
2 保護者の古いスマホやお子さん専用のスマホなどで遊ばせる場合は、子ども専用のアカウントを作成し、「ペアレンタルコントロール」機能を利用して保護者が管理しましょう
3 決済の承認に、パスワードや認証機能を設定しましょう
4 クレジットカードやキャリア決済を適切に管理しましょう
5 日頃から決済完了メールや明細をチェックして、不審な決済がないか確認しましょう

 新年度になり、進級されたお子さんに、携帯電話やタブレット端末をプレゼントされることもあるかと思いますが、その使い方については、ご家族でよく話し合われることをお勧めします。

【2024年4月記】